研究者が書籍を出版するべき理由や方法、成功事例についてご紹介します。
研究者のアウトプットと言えば、まず思い浮かぶのは論文や学会発表です。しかし、それらはどうしても「専門家同士の世界」に閉じがちで、一般の人や企業経営者には届きにくいのが現実です。
その点、書籍は、
が一冊にまとまって伝わるため、研究者としての「顔」や「思想」をわかりやすく示すことができます。
また、出版社の編集・校閲を通った本は、インターネット上の情報に比べて信頼性が高く、「本を出している研究者」というだけで一定の権威性・安心感を与えられるのも大きなメリットです。
税金や企業の投資によって支えられている研究にとって、「社会へ成果を還元すること」は重要なテーマです。しかし、専門用語が多い論文や報告書だけでは、一般の生活者やビジネスパーソンに研究の価値が伝わりにくいこともあります。
書籍であれば、
といったメリットがあり、研究テーマに共感・賛同してくれる人を増やすきっかけになります。結果として、社会的な理解や支持が高まり、研究者・研究機関に対する評価向上にもつながります。
書籍は、単なる「情報発信ツール」にとどまらず、研究費や共同研究につながる“名刺代わり”にもなります。
例えば、書籍をきっかけに、
といったケースも十分に考えられます。特に、ビジネスや政策との接点が大きい分野の研究者にとっては、書籍が「専門性×社会課題」の接点を示す強力なツールになり得ます。
研究室を運営する立場の研究者にとっては、優秀な学生や若手研究者との出会いも大きな関心事です。
書籍を通して、
までを丁寧に伝えることができれば、「この世界観に共感したから、この研究室を志望したい」という学生・若手研究者が現れるきっかけにもなります。
同じテーマや問題意識を共有する読者が集まり、研究者を中心としたコミュニティが生まれる可能性もあるでしょう。
研究者の出版目的は、ビジネスパーソンとは大きく異なるケースが多くあります。よくある目的としては、次のようなものが挙げられます。
目的が違えば、企画の内容も出版形態(商業出版/企業出版)も変わります。ここを曖昧にしたまま進めてしまうと、「誰にも届かない本」になってしまうため、最初に必ず整理しておきたいポイントです。
研究者の出版で失敗しがちなポイントが「読者を広げすぎること」です。まずは、誰に向けて書く本なのかを具体的に設定します。
読者が明確になるほど、書く内容・章構成・タイトル・出版形態が定まりやすくなります。
商業出版の場合、出版社が採否を判断する最重要資料が「企画書」です。研究者の企画書では特に次の点が求められます。
多くの研究者はここで躓きやすいため、出版プロデューサーにサポートを依頼すると通過率が格段に上がります。
研究者の出版では、主に次の3つの選択肢があります。
研究者がよく誤解しがちなのが、「出版社に直接企画書を送れば何とかなる」という点です。
実際には、
といった事情があり、個人で突破するのはかなりハードです。そのため、
といった形で、目的に合った専門家と組むことが、研究者にとって最も現実的なルートと言えます。
ベストセラー作家を輩出した
商業出版プロデューサー特集
をもっと見る
商業出版は、出版社が費用を負担して企画・出版する形式です。採用の基準は「売れるか」「社会的意義があるか」であり、出版社に選ばれた著者としてのブランド力向上が見込めます。一方で、出版社が費用を負担する以上、著者の「書きたいこと」だけを書けるとは限らないという側面もあります。
対して、企業出版は、大学や研究所・企業などが自費で本を企画・制作する出版形式です。費用はかかるものの、発行側が主導権を握り、伝えたい内容や用途に合わせて自由に企画を決められる点が大きなメリットです。
商業出版の場合は、本を売ることを目的としているため、全国の書店へ流通させて大々的にプロモーション活動を展開します。書店での露出やメディアとの連動により、研究者としての知名度・信頼度を一気に高めることも期待できます。
一方、企業出版は自費出版の一種であるため、基本的には書店流通が前提ではありません(大手出版社など、例外的に書店に並ぶケースもあります)。その代わりに、
といった形で、ターゲットを絞った濃いプロモーションが可能です。
| 目的 | おすすめの出版形式 |
|---|---|
| 研究テーマを一般向けに広く伝えたい | 商業出版(一般書・新書) |
| ビジネス・政策領域に影響を与えたい | 商業出版(ビジネス書)+必要に応じて企業出版 |
| 大学・研究所のブランドを高めたい | 企業出版(ブランドブック・PR冊子) |
| 特定の業界・企業だけに深く刺さる冊子が欲しい | 企業出版(カスタム出版) |
| 学会や研究会で配布する資料が欲しい | 企業出版 or 電子書籍 |
社会課題や研究テーマを、広く一般の読者に知ってもらいたい研究者には、商業出版(一般書・新書)がおすすめです。メディア露出や講演依頼など、社会的な影響力拡大につながりやすい出版形式です。
企業の経営者・管理職、行政・政策担当者に向けてメッセージを届けたい場合は、商業出版(ビジネス書)が有力な選択肢です。内容やターゲットをより絞り込みたいときは、企業出版と組み合わせることも検討できます。
大学や研究所の理念・強み・実績を整理して伝えたい場合は、企業出版によるブランドブックが向いています。共同研究・寄付・リクルーティングなど、さまざまな場面で活用できる「万能ツール」として機能します。
学会・研究会で配布するテキストや、ピンポイントな対象に配る資料として使いたい場合は、電子書籍や限定部数のカスタム出版も選択肢になります。コストを抑えながら、必要な場面で柔軟に活用できます。
研究者が出版を成功させるには、「目的に合った出版形式を選び、実績ある専門家と組む」ことが最も再現性の高い方法です。
PUBXECUTIVEでは、研究者の出版にも役立つ以下の特集ページをご用意しています。
出版社に本を出版してもらうためには、著者の魅力やメッセージを的確に伝える、質の高い企画書が必要です。
初めて書籍を出す方や、なかなか2冊目のお声がかからない方には、商業出版の企画書作成からサポートしてくれるプロの存在が不可欠。ベストセラーの仕掛け人である、実績が豊富な出版プロデューサーをご紹介します。

| 吉田氏の著書 | 「日本村100人の仲間たち」45万部(2023年11月1日調査時点)ほか多数 |
|---|

| 土井氏の著書 | 「『伝説の社員』になれ!」10万部(2023年11月1日調査時点)ほか多数 |
|---|
※当メディアでは、「出版 コンサル」「商業出版 コンサル」でGoogle検索をして表示された商業出版の出版プロデューサー10名の中から、ベストセラー(10万部以上)の実績を公式サイトに記載している2名を紹介します(2023年9月27日調査時点)。