商業出版の印税は、「本を出してからどれくらい稼げるのか?」を意味しているため、出版を目指す人にとって最も関心のある情報のはず。
しかし、実際には契約形態や取り決めが複雑で、一概に「これが絶対に良い」とは言い切れません。ここでは主に初版印税と重版印税、そして刷り部数と実売部数に関する基本的なポイントをまとめ、具体例とともに紹介します。
まずは印税の基本的な計算方法を押さえておきましょう。一般的には下記の式が用いられます。
印税=本の価格×部数×印税率
例として、印税率5%で2,000円の本が50部売れた場合、印税は5,000円となる計算です。
なお、印税率は本のジャンル、著者の知名度、出版社の方針などで大きく異なります。部数には「刷り部数(発行部数)」を基準とする場合と、「実売部数」を基準とする場合もある点に留意しましょう。
「初版印税」とは最初に本を刊行する際、その版の刷り部数または実売部数に対して発生する印税のこと。「重版印税」は、初版が好調で追加で刷る場合や、新たに版を重ねる場合に発生する印税を意味しています。
一般的には、重版されると印税率が上がることもあります。ただし、そもそも重版まで至る本は少なく、印税率が高くても重版されなければ意味がないという側面があります。最終的には契約条件や販売状況によって変わるので、どこにメリットを感じるかは著者の考え方次第といえるでしょう。
刷り部数(発行部数)は、実際に印刷した冊数。実売部数は実際に売れた冊数を意味します。
刷り部数ベースの印税は「売れ残っても印税が入る」というメリットがある一方で、印税率が低めに設定されやすい傾向があります。 実売部数ベースの印税は「実際に売れた分だけもらえる」ため、印税率が高くなる場合もありますが、売れなければ印税が得られないリスクもあります。
重版が決まった場合、初版よりも印税率が高く設定されるケースです。もっとも、重版に至らない限りは初版の低めの印税率でとどまるという面があります。
実際に売れた数に対して高い印税率が適用されるパターンです。大量に売れれば高い収入が見込めますが、売れなければ収入はゼロになります。
重版がかかるまでは印税が発生しないリスクの高い契約形態です。重版率が必ずしも高くない業界事情を踏まえると、著者としてはハードルの高い条件と言えます。
3,000部分は売れたとみなされるため、全く売れなくてもある程度は収入が保証される契約形態です。ただし、それ以降は実売部数を基準とするため、売れ行きによって印税額が変わります。
初版印税の相場は0%から13%と幅がある一方、5%~8%程度に設定されるケースが多いとされています。
印税率が高いからといって必ずしも有利とは限らず、どのような部数をベースに計算するかや、保証の有無などの契約条件によって実際に受け取れる金額が左右されます。
印税の仕組みは非常に多様で、著者の知名度や出版社の方針、書籍のジャンルなどによって大きく変わります。
最終的には、契約段階で出版社と細かく話し合い、総合的に判断することが大切です。印税率が高くても売れなければ収入は得られないし、低くても確実に刷り部数があるならメリットがあります。
特に重版がどのくらい見込めるかは本の内容やジャンル、宣伝力などさまざまな要因に左右されるため、「絶対大丈夫」とは言えません。適切といえる契約内容は人によって違いますので、印税率だけでなく総合的に検討し、納得した上で契約するのが望ましいでしょう。
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